価格・購入・販売
中古レコードの買い方チェックリスト:支払う前に確認すること
掲載しているスクリーンショットは、英語版のアプリの画面です。



目次
中古レコードを買う前に確認したいのは4つです。そのリリースをまだ持っていないこと、その盤が欲しいプレスであること、盤とジャケットのコンディションに納得できること、そして価格が、同じリリースの同じコンディションの盤が最近売れた価格に見合っていることです。支払いを済ませたら、グレードと価格を添えてコレクションに保存しましょう。
VinylBoxは、Discogsアカウントと連携する、レコード・CD・カセット向けの独立系iPhone・iPadアプリで、このうち3つの確認に役立ちます。同期したコレクションはデバイスに保存されるのでダブりの確認に使え、ジャケットやバーコードをスキャンするとリリースの候補がランアウト(マトリクス)とともに一覧表示され、Discogsにデータがあれば、各リリースに推定額と直近の販売価格が表示されます。
中古レコードを買うときの注意点:チェックリスト
レコード店でも、レコードフェアでも、露店でも、気になった中古レコードは1枚ごとに、手持ちとのダブり、プレス、コンディション、価格を確認しましょう。次のレコード店巡りの前に、このチェックリストをスマホに保存しておいてください。
出かける前に
- Wantlist(欲しいものリスト)が最新の状態で、スマホか紙の短い買い物リストに、本命の盤ごとのプレスと上限額が書いてある。
- コレクションが同期済みで、電波がなくても閲覧できる。
- 買い替えたい盤ごとに、手持ちの盤の不満点が買い物リストに書いてある。
店頭で
- このリリースをまだ持っていない。または、あえて2枚目を買う。
- 品番(カタログ番号)、レーベル面、ランアウトが、欲しいプレスと一致している。
- 盤とインサートがすべてそろっていて、どのジャケットにも正しい盤が入っている。
- 明るい光の下で盤の両面を見て問題がなく(深い傷、反り、ひびがない)、ジャケットの状態にも納得できる。
- 価格が、そのリリースの同じコンディションの盤の直近の販売実績に見合っていて、上限額以内に収まっている。
- 試聴できるかどうか、家で針飛びしたらどうなるかを確認してある。
買ったあとに
- コンディションと、購入場所・支払った金額のメモを添えて、コレクションに登録してある。
- Wantlistと買い物リストから外してあり(さらに状態の良い盤をまだ探している場合を除く)、買い替え前のレコードから「買い替え」タグを外してある。
- 返品できるうちに、通して再生してある。
レコードを買いに行く前にやること
出かける前に、探している盤とそれぞれの上限額を書き出し、店頭で確認できるようにコレクションを同期しておきましょう。
まずはWantlistから。VinylBoxをダウンロードしてDiscogsでサインインすると、Wantlistとコレクションが双方向に同期されます。Discogsを使うのは初めてですか?VinylBoxのサインイン画面から、Discogsアカウントを無料で作成できます。Wantlistは、手に入れたいリリースをまとめておくリストです(DiscogsのWantlistガイド(英語))。VinylBoxでは、スキャン結果や検索結果のハートで追加できます。

次に、スマホのメモアプリか紙に、短い買い物リストを書きます。本命の盤ごとに、次の2つを書いておきましょう。
- 狙っている盤:「聴ける状態のきれいな盤なら何でも」や「歌詞カード付きのUSオリジナル盤」など。プレスが重要なら品番(カタログ番号)も書いておきます。
- 上限額:払ってもいい最高額と、そのグレード。たとえば「VG+なら4,500円まで」。家で決めた上限なら、レジの前でも守りやすくなります。
買い替えの場合は、手持ちの盤の不満点も書き添えます。B面の針飛びや、ジャケットの継ぎ目の裂けなどです。それが、新しく買う盤がクリアすべき条件になります。VinylBoxでもそのレコードに「買い替え」タグを付けておきましょう。タグは、レコードのページにある「✓ VinylBoxに追加済み」の横のタグボタンから作成できます。こうすれば、買い替えたいレコードがすべてこのタグに集まります。
最後に、出かける前にマイVinylBoxで「コレクションを同期」をタップして、スマホのコレクションを最新の状態にしておきます。次のレコード店巡りまでの間も、ホーム画面のVinylBoxの「価格」ウィジェットで、Discogsマーケットプレイスでのリリースの価格と出品状況を追えます。ただし表示されるのは出品価格で、販売価格ではありません。VinylBoxとDiscogsコレクションの連携もご覧ください。
レコードのダブり買いを防ぐには
ダブり買いを防ぐには、支払う前に、アルバムだけでなくリリース単位でコレクションを確認しましょう。VinylBoxでは、マイVinylBoxの上部にある「コレクションを検索」で、アルバムタイトル、アーティスト、年が一致するものを探せます。また、同期したコレクションはiPhoneやiPadに保存されるので、電波の届かない地下のレコード店でも、フォルダ、Smart Folders、タグごとに閲覧できます。

コレクションにそのアルバムのCDや最近の再発盤があるなら、手にしているレコードは持つ価値のあるプレスかもしれませんし、同じ音楽が2枚になるだけかもしれません。オフラインでも、マイVinylBoxで「フォーマット」をCDに設定して作成したSmart Folderがあれば、持っているCDをすべてスクロールして確認できます。通信できる場所なら、手持ちの盤を開いて、そのレーベルと年を目の前のジャケットと見比べましょう。Smart Foldersは無料で試せます。VinylBox Pro(月額わずか¥300から)なら、Smart Foldersを無制限に作成できます。
店頭で中古レコードのプレスを確認する方法
値札の表記や価格を信じる前に、手元の盤をDiscogsのリリース1つと照合しましょう。スキャンしてバージョンを絞り込み、品番とランアウトを盤と見比べます。価値はリリースごとに決まるので、照合を間違えれば価格も間違えます。
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ジャケットかバーコードをスキャンする。VinylBoxでスキャナーを開き、ジャケットにバーコードがあれば「バーコード」、古いジャケットなら「カバー」を選びます。
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品番で検索する。「Select your version」の下で、フォーマット、国、年、レーベルで絞り込み、背やレーベルにある品番を検索フィールドに入力します。一致する品番とランアウトが、VinylBoxでハイライト表示されます。

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ランアウトを比べる。お店の許可を得てから盤を取り出し、縁とレーベルを持って光の下で傾け、両面のランアウト、つまりデッドワックスに刻まれたコードを読み取ります。一致した結果を開くと、ランアウトの全一覧とバーコードを確認できます。
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写真でレーベルを確認する。結果の「詳細を表示」をタップします。リリースページの写真ギャラリーには、裏ジャケットやセンターレーベルの写真が含まれていることが多いので、手元の盤と見比べましょう。

スキャンが示すのは候補で、プレスを確かめるのはあなたです。値札の「初回プレス」や「レア」という表記は確かめるべき売り文句と考え、決め手がなければ、その盤が該当しうるバージョンのうち、最も安いものとして値踏みしましょう。レーベル、バーコード、ランアウトについてはレコードのプレスの見分け方を、あわせてVinylBoxのレコードスキャンのしくみもご覧ください。
買う前に中古レコードのコンディションを確かめる方法
盤をジャケットから出す前にお店に一声かけ、米国議会図書館(Library of Congress)が勧めるとおり縁とレーベルを持って、明るい光の下で両面を確認します。ジャケットと内容物もチェックし、お店が許してくれるなら試聴もしましょう。
| チェック項目 | 見るポイント | 重要な理由 |
|---|---|---|
| 盤面 | 溝を横切る傷、スレ、曇り | 軽いスレは見た目だけのことが多いが、傷はプチッというノイズが出ることがある |
| 形と縁 | 反り(縁を目の高さにして確認)、欠け、ひび | ひどい反りがあると針飛びすることがある |
| レーベル | 書き込み、シール、ヒゲ(スピンドルマーク) | 書き込みやシールはグレードを下げる |
| ジャケット | 継ぎ目の裂け、リングウェア(円形の擦れ跡)、書き込み、水濡れ | ジャケットは盤とは別に評価される |
| 内容物 | すべての盤、インナースリーブ、インサート、帯 | インサートの欠品は価値を下げる |
Goldmineの基準に沿ったDiscogsのグレーディング基準では、Very Good Plus (VG+)の盤の欠点はほとんどが見た目だけのもので、Very Good (VG)の盤では静かなパートやイントロでサーフェスノイズが聞こえます。試聴機があれば、いちばん静かな曲と、傷が見える部分を再生しましょう。すべてのグレードについてはレコードのコンディションの評価方法をご覧ください。
中古レコードにはいくらまで払うべき?
払う金額は、同じリリースで同じコンディションの盤が最近売れた価格までにとどめ、自分の上限額は決して超えないようにしましょう。その販売実績の範囲内の店頭価格なら、良い買い物です。盤を実際に見られて、試聴できることも多く、送料もかからないからです。
VinylBoxで、選んだ結果を開きましょう。Discogsに販売実績があれば、無料プランでも価格情報の欄に直近の販売実績が表示されます。
- 価格情報の欄を読む。「推定額」はDiscogsのデータに基づく、そのリリースのVinylBoxによる推定値で、「最終販売」「最小」「中央値」「最大」は直近の販売実績をまとめたものです。

- 販売履歴を開く。「最終販売」をタップすると、VinylBoxを離れずにDiscogsの販売履歴が開き、注文ごとの日付、盤とジャケットのグレード、価格、販売者のコメントを確認できます。

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この盤のグレードの販売を選び出す。値札のグレードではなく、自分で確かめたグレードを使いましょう。上の例のような未開封のMintの販売は、再生済みのVGの盤についてはほとんど参考になりません。
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比べてから決める。値札がそのグレードの販売実績の範囲内で、上限額以下なら、適正な価格です。どちらかを超えているなら、値引きできるか聞くか、エサ箱に戻しましょう。販売実績が価格を裏付けていても、優先すべきは自分の上限額です。見送る場合は、そのバージョンのハートをタップしてWantlistに追加し、見かけた価格を買い物リストにメモしておきましょう。
仮の例:アーティスト、タイトル、レーベル、品番、価格はすべて架空のものです。The Brindlemoor Sistersの『Paper Orchard』(Thistlecombe Records、TCR-0907)が、4,200円でVG+と表示されて売られているのを見つけたとします。明かりの下で見ると、B面に軽い傷がいくつかあり、ジャケットはVG+に見えます。

このリリースの直近の販売実績を、グレード別にまとめると次のとおりです。
| グレード | 直近の販売実績 | 販売価格の真ん中 | 4,200円の値札は… |
|---|---|---|---|
| ニアミント (NM または M-) | 5,300円、6,500円 | 5,900円 | どちらの販売価格よりも安い |
| Very Good Plus (VG+) | 3,300円、3,900円、4,500円 | 3,900円 | 販売実績の範囲内 |
| Very Good (VG) | 1,700円、2,500円 | 2,100円 | 真ん中の価格の2倍 |
B面を再生して静かなら、お店のVG+という評価は妥当で、4,200円はVG+の販売実績の範囲内です。自分の上限額以下なら、試聴して確かめた盤として適正な価格です。傷でプチッと音がするなら、よくてもVGで、1,700円から2,500円という販売実績からすると4,200円は高すぎます。試聴させてもらえない場合は、VGとして値踏みしましょう。
少ない販売件数をどこまで信用できるかはDiscogsの価格の見方で、価格情報の欄についてはVinylBoxでのレコードの相場の調べ方で解説しています。
中古レコードを買ったあとにやること
買ったその日のうちに、コンディション、購入場所、支払った金額とともにコレクションに保存し、返品できるうちに通して聴きましょう。VinylBoxなら、ひとつのシートで保存できます。
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確認したバージョンを保存する。選んだリリースのスキャン結果のシートで、レジの前でも、帰宅後に改めてスキャンしてからでも、「+ VinylBoxに追加」をタップします。ボタンの表示が「✓ VinylBoxに追加済み」に変わります。

保存すると、ボタンの表示が「✓ VinylBoxに追加済み」(✓ In VinylBox)に変わり、横にタグボタンとハートボタンが並びます。 -
フォルダ、コンディション、メモを設定する。ボタンの下で、「フォルダ」にはレコードを置く場所を、「メディア状態」と「ジャケット状態」には確認した結果を、「メモ」には店名やフェア名、日付、支払った金額を入力します。これらはDiscogsのコレクションと同期され、メモは公開設定にしない限り非公開のままです(Discogsのコレクションメモのガイド)。
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Wantlistから外す。より状態の良い盤をまだ探しているのでなければ、そのリリースをWantlistから外し、買い物リストからも消します。買い替えの場合は、買い替え前のレコードから「買い替え」タグを外します。
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通して聴いてから、棚にしまう。お店の返品期間内にすべての面を聴き、暖房器具や直射日光を避けて、レコードを縦置きで保管します。
急いでいてコンディションの入力を飛ばしても、マイVinylBoxの「コレクションメンテナンス」で、コンディションが未設定のレコードの数を確認できます。棚にある残りのレコードを登録するならレコードコレクションのカタログ化のガイドを、どこに収納するかはレコードの整理方法をご覧ください。
よくある質問
中古レコードを買う前に、レコード店で何を聞けばいいですか?
支払う前に4つ質問しましょう。「見た目で評価しましたか、それとも再生して確かめましたか?」と聞けば、グレードの根拠がわかります。「B面の3曲目を聴けますか?」のように、傷が見える曲を指定して頼めば、その盤のいちばん悪いところを確かめられます。「初回プレスだという根拠は何ですか?」と聞けば、価格の裏付けを確かめられます。「家で針飛びしたらどうなりますか?期限はいつまでですか?」と聞いておけば、あとで見つかった不具合にも備えられます。
傷のある中古レコードは買う価値がありますか?
価格次第では、買う価値があります。軽いスレは見た目だけのことが多い一方、溝を横切る傷はプチッというノイズやシャーというノイズが出ることがあります。試聴できるなら傷のある部分を再生し、できないなら低めのグレードとみなして、そのグレードの販売実績と価格を比べましょう。
中古レコードが高すぎるかどうかは、どうすればわかりますか?
値札を、同じリリースで同じコンディションの盤の直近の販売価格と比べます。VinylBoxでは、スキャンしてバージョンを選び、「最終販売」をタップするとDiscogsの販売履歴が開き、販売ごとの日付、グレード、価格を確認できます。そのグレードの販売実績を大きく上回る値札なら、高いと言えます。
電波の届かないレコード店でも、Discogsのコレクションを確認できますか?
はい、VinylBoxなら確認できます。同期したコレクションはiPhoneやiPadに保存されるので、電波がなくてもフォルダ、Smart Folders、タグごとに閲覧できます。出かける前にマイVinylBoxで「コレクションを同期」をタップして、最新の状態にしておきましょう。スキャン結果とDiscogsの販売履歴はオンラインでDiscogsから取得するので、こちらには通信環境が必要です。
中古CDを買うときも、同じチェックリストが使えますか?
はい、ほぼそのまま使えます。中古CDを買うときは、コレクションを確認し、バーコードをスキャンして、国、品番、センターホール周りのコードでエディションを選びます。Discogsに登録があれば、VinylBoxは結果ごとにMastering SID CodeとMould SID Codeを表示し、検索でもこれらのコードに一致するものを探せます。ディスクは縁とセンターホールを持って両面を確認しましょう。特にレーベル面は要注意で、傷がデータ層まで達することがあります。標準的なジュエルケースの割れは交換でき、Discogsでは評価の対象にならないので、ディスクとブックレットで判断しましょう。CDのエディションの見分け方もご覧ください。
レコードやCDを買うとき、VinylBoxは無料で使えますか?
VinylBoxはApp Storeから無料でダウンロードでき、小規模なコレクションにぴったりの無料プランから始められます。コレクションの確認、スキャン、推定額、直近の販売価格は無料プランに含まれています。VinylBoxから追加したリリースは無料プランの上限に数えられるため、大きなコレクションには、VinylBox Pro(月額わずか¥300から)が必要になる場合があります。
次にレコード店やレコードフェアへ行く前に、VinylBoxをダウンロードしてDiscogsでサインインしましょう。コレクションを同期し、買い物リストを書いて、目に留まった最初の1枚は、レジに持っていく前にスキャンしてみてください。
